裏金非公認2000万円 スクープはどう生まれた

11月1日のしんぶん赤旗の1面トップの記事です。
「しんぶん赤旗」が報道した自民党裏金非公認候補への政党助成金2000万円提供のスクープ(10月23日付)は、衆院選挙に大きな影響を与えました。
スクープはどう生まれたのか。赤旗記事の概要をご紹介します。
 このスクープには、ふたつの「きっかけ」が合わさっています。ひとつは、非公認候補が自民党支部長のままであることをつかんだ取材。もうひとつは、公認候補の支部に政党助成金2000万円を各支部に支給するという文書を入手し、非公認候補への振り込みを確認する取材です。
 支部長のままだということに気づいたきっかけは、衆院埼玉6区に立候補した裏金候補の中根一幸前議員のポスターに自民党支部長と書かれていたこと。埼玉県選挙管理委員会に確認すると支部長のままだと回答があったこと。他の候補者は?と確認すると非公認になった候補者11名中8名が支部長のままだということがわかりました。
もうひとつのきっかけは、赤旗社会部の記者が、自民党の森山幹事長が10月9日付で公認候補の支部会計責任者あてにだした「支部政党交付金支給通知書」を入手。記者は「非公認候補の支部にも2000万円が配られたのではないか」と調査を開始。すると、ある非公認候補の支部会計責任者が「他の支部のことはわからないが、党本部から党勢拡大のための活動費ということで2000万円(10月16日付)が振り込まれた」と認めました。さらに、党勢拡大の活動費と言っても選挙活動と切り分けられないことも認めました。
このふたつの「きっかけ」と記者のあきらめない努力が大スクープに発展しました。
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